今回の講演でテーマとなったのは、“ハレとケ”の距離が近づきすぎている時代に、どう価値を生み出すかという問いでした。
現代は、あらゆるものに簡単にアクセスできる時代です。
映画も、音楽も、情報も、かつてより圧倒的に身近になった。 NetflixやSNSの普及によって、非日常だった体験が日常化し、「特別感」の感じ方そのものが変化しています。
例えば昔は、映画を観ること自体がイベントでした。 金曜ロードショーを楽しみに待ったり、TSUTAYAで借りたり、映画館へ足を運んだり。
しかし今は、“ながら見”のように、日常のBGMとして消費されることも増えています。
同じように、かつては特別な場所だった銀座も、今ではもっとカジュアルに行ける場所になった。
つまり現代は、「非日常」が日常に溶け込みすぎている時代とも言えます。
そんな中で冠婚葬祭業界は、「どうやって感動を生み出すのか」「どうやって非日常を設計するのか」という、本質的な問いに向き合う必要があります。
価格や効率だけではなく、“心が動く体験”をどう再定義していくのか。
そこに、これからの業界価値があるのではないか。
そうした課題感を共有しながら、今回の講演はスタートしました。

