このワークショップの根本には、「自社ならではのサステナビリティストーリーを掲げ、社内外の人を巻き込みたい」という参加者の皆さまの共通の課題がありました。「サステナビリティを特定の部署だけが推進するのではなく、企業活動の当たり前として根づかせたい」「『やらされ感』を感じて取り組んでいる人が多い」といった悩みを抱え、解決の糸口を探していらっしゃいました。
Issue 自社ならではのサステナビリティストーリーを掲げ、社内外の人を巻き込む
Approach 企業の「オリジン」に立ち返り、自社の可能性や未来にワクワク感を感じる
企業の「オリジン(起源)」に立ち返り、社員が自社の可能性にワクワク感を抱くことの重要性についてお話ししました。この考えに基づき、会社のパーパスや行動指針、中期経営方針を「サステナビリティの視点」で再定義するワークを実施しました。このワークは、抽象的な理念と日常業務の結びつきを明確にすることが目的です。さらに、「自社のブレークスルーポイントは何か?」という問いを投げ、参加者からは「明文化されていないことを言語化する」や「お互いの想いを語り合うことなどの意見が引き出されました。これらの対話を通じて、個々のワクワクする未来や課題感を共有することこそが、周囲を巻き込むための重要なヒントであるという共通認識が生まれました。同じ課題感を抱えているからこそ、同じ目的を持つ参加者同士が強く共感し合うことができました。このワークショップ自体が、サステナビリティを「自分ごと化」する体験となっており、「自分がこの体験をして自分ごと化できたからこそ、このような「語らう」アプローチで他の社員にも広げていきたいと感じた」という嬉しい感想もいただきました。
Goal & Vision 自分ごと化された「北極星」(目指すべき価値)を掲げ、魅力的なサステナビリティ・ストーリーを構築し社内外に伝えるためのヒントを得る
このワークショップの最終的なゴールは、参加者一人ひとりが、自分ごと化された「北極星」(目指すべき価値)を見つけ出し、魅力的なサステナビリティ・ストーリーを作ることでした。「発信や啓蒙を行っているが、なかなか浸透しない」という課題を抱えていた参加者の皆さまは、ワークショップを通して、サステナビリティという言葉を、自社の歴史や強みに根ざした「ワクワク感」や「腹落ち感」のあるストーリーへと変えられることを学びました。サステナビリティ・ストーリーを構築する上で重要なのは、自分自身が感じる会社の面白さや自社の誇りといったユニークであり自分ごと化されている点をベースに、未来を考えるという視点です。チェックアウトでは、「自分ごと」「ワクワク感」「面白さ」「腹落ち感」「知る」「五感を使った体験や経験」「語らうこと」「達成感」「満足感」といったキーワードが飛び交いました。参加者の皆さまは、自社の可能性に改めて目を向け、皆で達成感や満足感を分かち合いながら、自社のサステナビリティを高めていく未来へと繋げていっていただきたいです。