Case Study 事例紹介

コンテンツ開発 ブランディング 観光・飲食

株式会社JTB Living Auberge様

皇居を舞台にした特別イベントにおけるコンセプトメイキングとクリエイティブ制作(メニュー表/ノベルティ/日英翻訳)を担当

「皇居外苑 北の丸公園」と「国の重要文化財 旧近衛師団司令部庁舎」を初めて特別貸切して開催された、日本文化とおもてなしを五感で体験する特別イベント「Special experience in ‘The Heart’ of Tokyo」(千代田区観光協会主催)において、コンセプトメイキングおよびクリエイティブ制作を担当しました。 本イベントは、色鮮やかな紅葉に包まれた皇居という特別なロケーションのもと、日本文化を五感で味わうプレミアムな体験価値を提供するものでした。体験の方向性や価値観を整理し、関係者間の共通認識を形成するとともに、料理、空間、演出、制作物のすべてが一つの体験として結び付くよう設計しました。あわせて、メニュー表(日/英)、イベントオリジナルデザインの巾着、絵柄説明(日/英)といった制作物に落とし込み、体験価値の向上に貢献しました。

Issue 体験プログラムを単なる個別の要素として並べるのではなく、「粋」というテーマを体験全体に反映させながら、遊び心や発見で海外ゲストを楽しませる制作物や演出が必要であった。

https://visit-chiyoda.tokyo/experience/

 

本イベントでは、各体験プログラムを単なる個別の要素として並べるのではなく、来場者がイベント全体のテーマを感じながら、随所で深さや面白さを発見できる体験として届ける必要がありました。参加者には海外ゲストも多く、直感的に楽しめる演出と、発見を通じて深い文化理解を体験してもらうことの両立も求められました。遊び心や発見の仕掛けを考え、江戸文化や日本独自の美意識である「粋」を制作物や演出に落とし込むことが重要なポイントでした。

Approach 膨大なリサーチや現地体験をもとに、コンセプトを言語化・解釈・情報編集し、江戸文化の「粋」や遊び心を体験の仕掛けに落とし込んだ。

皇居という歴史的に多層な意味を持つ場所を舞台に、どの時代を切り取るかを関係者と議論し、体験の土台となる価値観を整理しました。その中で、日本文化を象徴する美意識の一つである「粋」に着目し、イベント全体に通底する価値観として、さまざまな切り口や表現で言語化・ビジュアル化しました。

 

深く膨大なリサーチや現地体験を通じて、コンセプトを言語化・解釈・情報編集し、江戸文化の「粋」や遊び心を体験の仕掛けとして落とし込みました。具体的には、箱根本町での食事体験や江戸時代に関する資料リサーチを行い、得られた知見を制作物に活かしました。

 

さらに、Bulldozerには海外バックグラウンドを持つメンバーも多く、海外の来場者にも直感的に伝わる表現を検討しました。芸術家やニューヨーク在住のアーティスト、一級建築士など多様な専門家とともに、リサーチや表現方法を議論し、体験全体と制作物に落とし込むプロセスを重ねました。

 

これらの検討プロセスとプロトタイピングを重ねてデベロップメントを行い、随所に江戸文化の遊び心や洒落を反映させた仕掛けを設計しました。

 

江戸時代の「粋」をテーマにしたデザイン検討のプロセス(一部)

江戸の文化を立体的に理解するため、多角的なリサーチを行いました。単なる美しさや豪華さだけでなく、お洒落さ、思いやり、人間関係、街の空気感といった複合的な要素を検討し、江戸文化の本質を探りました。

 

その中でも、江戸の都市構造を象徴する「橋」と「門」に注目しました。

 

橋:人々の行き交いや商売の交差点としての機能を持ち、街の象徴的な景観を形成
門:神と人間をつなぐ境界を示す構造物

 

これらは街の「外」と「内」をつなぐポイントとして、エネルギーや人の交流の源であることが示唆されました。

Goal & Vision 「粋」をテーマに、手紙をモチーフにしたメニュー表、防寒のためのカイロとオリジナル巾着、絵柄説明などの制作物を通じて、日本文化を五感で味わう体験作りをご支援。

 

海外からのゲストも多いため、分かりやすく且つ深い日本文化を伝えるクリエイティブを制作しました。

 

手紙をモチーフにしたメニュー表、防寒のためのカイロとオリジナル巾着、絵柄説明を制作し、江戸時代の文化である「粋」を表現しました。紅葉シーズンの屋外開催で寒さが想定される中、来場者の快適さと体験価値の向上を意識し、カイロと、それを収めるイベントオリジナルデザインの巾着を制作しました。

 

あわせて、巾着に描いた「判じ絵」の絵柄について解説するガイド(日/英)を制作し、言葉遊びを取り入れることで、来場者に粋な心遣いとして体験してもらえる工夫を盛り込みました。

 

さらに、手紙をかたどったメニュー表(日/英)も制作しました。メニュー表は折り方や開き方に工夫を凝らし、開くごとに楽しさが広がる構造とすることで、体験のワクワク感を手元まで届ける設計としました。

 

クリエイティブの制作物

⚫︎カイロ入れ巾着・判じ

イベントオリジナルのカイロ入れ巾着には、江戸の識字文化にちなんで、絵から文字や意味を解読して楽しむ「判じ絵」を取り入れ、参加者が絵を読み解くことで江戸の遊び心や文化を体験できるよう工夫しました。巾着には、子孫繁栄の象徴として親しまれた「兎」と、江戸の食文化を象徴する「稲穂」を描き、さらに「兎」と「穂」を組み合わせて「ホット」と読む遊び心も加えています。カイロ入れとして、寒い季節に心も体も温まるデザインとしました。

 

⚫︎メニュー表

メニュー表は、手紙をモチーフにしたデザインで、特別な折り加工を施しました。イベント開始時には中身が見えないため、ページを開く瞬間まで期待感を高める演出になっています。便箋をイメージし、金色のシールで封をすることで、手紙を開くようなワクワク感を体験できる仕様です。紙質や折り方、封のディテールにもこだわり、ページをめくるたびに楽しさや驚きを感じることができます。こうした演出により、他のお食事イベントにはないオリジナル性を持ち、来場者にワクワク感を提供するメニュー表に仕上げました。

 

本事例では、膨大なリサーチや現地体験をもとに、コンセプトを言語化・解釈・情報編集し、制作物や演出に落とし込むプロセスを通じて、来場者が随所で発見や驚き、「粋」という価値観に触れられる体験設計を実現しました。こうした、深い洞察を体験価値に変換し、イベントに込められた価値観が五感を通して伝わり、記憶に残る体験づくりをご支援しました。

参加者の声

  • 皇居という場所や、「粋」という抽象的なテーマを扱う今回のイベントにおいて、背景となる文化や意図を丁寧に読み取りながら進めてくださり、認識のズレが生まれにくく、全体としてまとまりのある進行ができていたと感じています。異文化を前提にした視点での表現も適切で、説明過多になることなく、海外ゲストにとっても直感的に楽しめる工夫がされていたように思います。こうした工夫の積み重ねが、結果として粋な心遣いを感じさせる体験につながっていたように思います。
    事業プロデューサー 男性

クライアント様情報

株式会社JTB Living Auberge様
カテゴリ コンテンツ開発
URL https://living-auberge.jp/
実施日 2024.11

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