1. DXとは何か? なぜ今あらためて問い直す必要があるのか
「DX(デジタルトランスフォーメーション)とは何か?」
多くの企業でDX化が進められている一方で、
・ツールは導入したが業務は変わらない
・システム刷新に多額の投資をしたが成果が見えない
・現場がついてこない
といった声も少なくありません。
本来、デジタルトランスフォーメーションとは、単なるIT導入ではなく、業務・組織・ビジネスモデルそのものを変革する取り組みです。
しかし現実には、「何を導入するか」が議論の中心になり、「なぜ変えるのか」「どんな未来を目指すのか」という問いが置き去りにされてしまうことがあります。
この“目的の空洞化”こそが、DXが進まない理由の一つではないでしょうか。
2. DXが進まない理由:「技術先行型DX」の限界
DX推進部や業務改革部門の多くが直面しているのは、次のような壁です。
・デジタルツールの導入が目的化している
・経営層と現場の温度差が大きい
・社員が「やらされ感」を持っている
・業務プロセスは変わっても、組織文化は変わらない
つまり、技術は変わっても、人の意識が変わっていないのです。
DXとは本来、「Digital Transformation」= “変革”です。
変革とは、システムの変更ではなく、人の行動や価値観が変わることを意味します。
技術が人を動かすのではなく、人の意志が技術を活かす。
この順序を取り戻さなければ、DXは形骸化してしまいます。
3. 人を中心に据えたDXという選択肢
では、どうすればDXを“自分ごと”として推進できるのでしょうか。
Bulldozerが提唱するのが、「オリジンベースド・アートシンキング」という思考法です。
これは、自分や組織の“原点(オリジン)”を言語化し、そこから理想の未来を描き、現在の行動を設計していくアプローチです。
従来のDX推進は、
現状 → 課題 → 改善
という論理的プロセスが中心でした。
一方、オリジンベースド・アートシンキングは、
過去(原点) → 未来(理想) → 現在(行動設計)
というバックキャスティング型の思考を取ります。
この順序の転換によって、「何を変えるか」ではなく、「なぜ変えるのか」が明確になります。
結果として、社員一人ひとりがDXを“自分の挑戦”として捉え始めるのです。
4. オリジンベースド・アートシンキングによるDX推進5ステップ
人を中心に据えたDXは、次の5つのプロセスで設計されます。
STEP1:原点(オリジン)の言語化
個人や組織の価値観、これまで大切にしてきた信念を明確にする。
STEP2:理想の未来を描く
3年後・5年後に実現したい組織の姿を具体的に描写する。
STEP3:未来から逆算する
理想の状態から現在を見つめ直し、必要な変革テーマを特定する。
STEP4:行動をデザインする
DX施策を“業務改善”ではなく“未来実現の手段”として再定義する。
STEP5:対話と共創で定着させる
部門横断の対話を通じて、変革を文化へと昇華させる。
このプロセスを経ることで、DXは「やらされるプロジェクト」から「自ら創る未来」へと変わります。

Bulldozer独自のオリジンベースド・アートシンキングを用いて、DX推進を包括的にデザインします。
5. 理論と事例に学ぶ「人起点の変革」
組織変革においては、戦略よりも「人の納得感」が重要であることが、数多くの研究で示されています。
たとえば、ハーバード・ビジネス・スクールの教授であるJohn P. Kotterは、著書『Leading Change』の中で、変革成功の鍵は「緊急性の共有」と「ビジョンへの共感」にあると述べています。
また、心理的安全性の概念を提唱したAmy Edmondsonは、著書『The Fearless Organization』において、社員が安心して意見を述べられる環境がイノベーションの前提条件であると指摘しています。
さらに、未来から逆算する「バックキャスティング」は、持続可能な社会設計の分野でも活用されてきた理論です。長期的ビジョンを描き、そこから現在の意思決定を行うこの手法は、DXのような構造的変革と親和性が高いアプローチです。
これらの理論に共通するのは、変革の中心は“人”であるという視点です。
6. まとめ:DXの次のステージは、“人”から始まる
DXとは、デジタル化の推進ではありません。
それは、人の可能性を再構築するプロセスです。
もしあなたの組織が、
・DXが進まない
・ツール導入が目的化している
・人が変わらない
と感じているなら、必要なのは新しいシステムではなく、新しい問いかもしれません。
「私たちは、なぜ変わるのか。」
「どんな未来を創りたいのか。」
オリジンベースドアートシンキングは、社員一人ひとりの原点から未来を描き、日々の行動へとつなげる実践的なアプローチです。
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その第一歩として、ぜひ一度ご相談ください。
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