
リモートワークやハイブリッド勤務の普及によって、「効率的に働けるようになった」と感じるリーダーは少なくありません。
しかし、その一方で多くの組織が直面しているのが、「雑談がなくなった」という課題です。
会議はスピーディーになり、成果も一見向上しているように見えます。
けれども、ふと気づけば「部下の本音が見えない」「アイデアが出にくくなった」と感じる場面が増えてはいないでしょうか。
効率の陰で、私たちは組織を支える“血流”のようなつながりを失いつつあるのかもしれません。
雑談が果たしていた3つの役割
「雑談」は単なる“無駄話”ではなく、組織の健全性を支える大切な機能を持っています。
1. 心理的なつながりを生む
何気ない会話が孤独感をやわらげ、心理的安全性を高める。結果として、チームの一体感が生まれます。
2. 偶発的な発見を生む
会議では出てこないアイデアや改善策が雑談から生まれることがあります。それは、イノベーションの火種にもなります。
3. 信頼を構築する
人となりが見えることで相互理解が深まり、「本音を話せる関係性」が築かれていきます。
雑談が消えた職場で起きていること
リモート環境では、会話がどうしても「報告・連絡・相談」に偏りがちです。
その結果、次のような変化が起こりやすくなります。
⚫︎メンバーの本音が拾えない
⚫︎チームが「作業ユニット化」して士気が下がる
⚫︎アイデアが停滞し、組織が硬直化する
これらはすべて、雑談という“余白”の欠如から生まれる現象です。
リーダーができる「雑談の再設計」
これからの時代、雑談は「自然に生まれるもの」から「意識して設計するもの」へと変わっていく必要があります。
⚫︎1on1に余白を設ける
進捗確認だけでなく、「最近どう?」という会話からスタートする。
⚫︎オンライン会議に雑談タイムを設ける
開始前や終了後に2〜3分の“雑談の場”をつくる。
⚫︎雑談を“遊び”ではなく“投資”と捉える
短期的な効率よりも、中長期的なチーム力・信頼関係の向上を重視する。
雑談を生むワークショップ
Bulldozerが提供する「アートシンキング」を用いたワークショップでは、役職や部署を越えて一つの問いに取り組む時間を設計しています。
このプロセスの中で、参加者同士が互いの価値観や思考の背景に触れ、自然な会話と信頼が生まれていきます。
Bulldozerのアート思考(オリジンベースド・アートシンキング)は、単にアイデアを出すための手法ではなく、「自分や組織の原点・価値観(オリジン)」を言語化し、それを起点に理想の未来を描く思考法です。その過程で生まれる対話は、単なる雑談ではなく、創造性と関係性を強化する“触媒”として機能します。
リーダーへの問いかけ
あなたのチームでは、「雑談」はどのように機能していますか?
雑談は、心理的安全性を高め、チームのモチベーションを支える“土壌”です。
リーダー自身がその価値を認め、意図的にデザインしていくことで、組織の未来は大きく変わります。
失われた雑談を、チームを強くする「再設計の場」として取り戻していきましょう。
そして、その一歩として、アートシンキングを通じた対話の再構築を始めてみてください。
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