 
            「ギャル」って、どういう意味ですか?
きっかけは、社内での何気ない会話でした。ある日、先輩と上司から「エマちゃんの性格ってギャルだよね」「そのステッカーだらけのパソコンの充電器もギャルっぽい」と言われたのです。極めつけは、上司の「エマのハートはギャルだね」という一言でした。
最初は正直、頭の中が「?」でいっぱいでした。
私の中の「ギャル」といえば、日本の美の基準に挑戦するようなスタイルです。長いまつげをつけて、ブロンザーを使い、カラフルで大胆なファッションを楽しむスタイルです。もちろん間違いではありません。頭の中で思い浮かべていたメイク(いわゆる「マンバギャル」)も、確かにギャルの一つです。でもその時の私は、ギャルにはたくさんのサブスタイルや、ファッションを超えた「ライフスタイル」があることを知りませんでした。
「ギャルって何?」から始まったリサーチ
「エマちゃんってギャルだよ」と言われた理由が気になって仕方なくなり、上司と先輩がその場でスマホを取り出して、いろいろなギャルの写真を見せてくれました。たくさんのスタイルがあることは理解できたけれど、「じゃあ、自分のどこがギャルなんだろう?」という疑問は、まだ残っていました。
そこから、私の「ギャル調査」がスタートです。「ギャルとは?」を検索し、TikTokで「ビギナーギャルのNG集」やメイク動画を見て、少しずつその世界を知っていきました。
この時点では「面白い!」と思いつつも、自分で挑戦するところまではいきませんでした。
決定的なきっかけは、渋谷109
転機は、上司の自宅のベランダに立っていたときです。
遠くに見えた渋谷109を指さして、私は思わず興奮気味に「ほら、見てください!私の大好きなモールが見える!」と先輩に話しかけました。先輩が笑いながら、「エマちゃんが好きそうなもの、あそこにいっぱいありそうだね」と言いました。
少しして上司もベランダに出てきて、私が再び嬉しそうに109を指さすと、「やっぱりギャルだね」と言いながら笑いました。思わずピースサインをした私に、上司が「ハロウィンはギャルやれば?」と提案しました。
頭の中で一瞬考えました。「たくさんメイクして、買い物にも行かないといけないな……」即決です。
「やります!」
本気でやると決めたら、とことんやるタイプです
私は中途半端が嫌いなタイプです。やるなら全力ということで、TikTokでギャル動画をひたすらリサーチし、ノートにメモを取り始めました。
調べていくうちに、自分の好きな系統(姫カジ、オネエ、アゲ嬢、令和ギャル)を見つけました。また、「初心者ギャル(ベイビーギャル)は、まずベースメイクをマスターしてからドロップライン(目の下の白)に挑戦した方がいい」というアドバイスも知りました。また、ギャルにとって最も大切なのはメイクとヘアだということも学びました。服がシンプルでも、メイクと髪型さえ決まっていれば「ギャル」に見えるのです。
そしてもうひとつ、有名な言葉も知りました。
「ギャルはマインド」
ギャルとは見た目だけでなく、「自信」「個性」「ポジティブさ」を大切にするマインドセットのことです。(とはいえ、メイクはギャルのアイデンティティの一部なので、できるだけ毎日メイクをするのが理想だそうです!)
試行錯誤から生まれた「自分なりの発見」
ギャルメイクを実際にやってみる中で、自分なりの気づきもありました。まず、つけまつげは必須ではないということ(「オールドスクールギャル」も存在します)。ただし、下まつげを描くスタイルを選ぶなら、すべての下まつげにマスカラを塗るのはNGです。ドロップラインが滲んで不自然になってしまうのです。これは完全に「失敗して学んだ」パターンでした(笑)。
そうして試行錯誤を重ねるうちに、可愛い服や自分らしいメイクスタイルに出会い、「やってみたい!」と思えるスタイルがどんどん増えていきました。
ギャルとアート思考、共通するのは「枠の外」
最も大きな発見は、「ギャル」は単なるメイクのやり方ではなく、「自分らしさを大切にする生き方」そのものだということです。そしてその生き方には、「美しい」や「普通」という枠を超えて、自分を表現する勇気が詰まっています。
考えてみると、これはアート思考にも通じるものがあります。アート思考は、アーティストのように常識を疑い、枠の外から発想し、「自分の答え」を見つけ出すためのプロセスです。
ギャル文化は「自信と個性」を称え、アート思考は「自ら考える力」を育てる。一見まったく違う世界のようでいて、どちらも共通しているのは、「普通」からはみ出すことを恐れず、自分らしさを力に変えることです。
ギャルとアート思考
どちらも、誰かの期待や常識に合わせるのではなく、自分の感性を信じ、心から楽しむための「マインドセット」なのかもしれません。
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