事例紹介 進研ゼミ様の場合 進研ゼミを運営する株式会社ベネッセコーポレーションは、Benesse=『よく生きる』を企業理念に持つ。通信教育業界のリーディングカンパニーがアート思考に注目し製作した進研ゼミ中学講座「未来スキル養成講座」の概要を、本ページにてご紹介。 アート思考導入の背景 文部科学省も推奨しているSTEAM(Science:科学、Technology:技術、Engineering:工学・ものづくり、Art:芸術・リベラルアーツ、Mathematics:数学)教育。AIやIoTなどの急速な技術の進展により社会の激しい変化と合わせて、先行き不透明で将来の予測が困難な状態(VUCA時代)に突入している現代。多様な課題が生じている現代社会で、様々な情報を活用しながらそれを統合し、課題の発見・解決や社会的な価値の創造に結び付けていく資質・能力の育成が求められています。 今回、「新しい価値を作る力を養う」をテーマに、進研ゼミ中学講座「未来スキル養成講座」の中で、中学生に向けアート思考講座を開発・開講しました。 参照:文部科学省HP 未来のリーダーを育成するためのワークショップを設計 「社会課題を学び、解決策を考え、世の中に発信しよう」をテーマとした中学生のための講座です。全部で3つのアプローチが紹介されており、そのうちの一つが、アート思考でした。従来の課題解決法だけでは大きなイノベーションを生み出す事のが困難という社会課題がある中、アート思考とは、自分の頭で考え自分で考え価値を生み出せるゼロから答えを生み出す方法を生み出すスキルです。課題を自分事化し自身の頭で考えるアプローチ方法として、アート思考を取り入れ新しい価値を作る力を鍛える講座内容を提供しました。本講座も下記のステップで、受講者が学びを深めていく構成といたしました。 【STEP1】社会課題を学ぼう【STEP2】解決策を考えよう【STEP3】世の中に発信しよう ご担当者の感想 ー 講座を企画・開発してみて 初めての試みでドキドキでしたがこれからの時代を担う次世代の皆さんに価値ある提供ができて良かったです。自分自身もそうでしたが、中学生時期は自分の成長に思考がついていかず思考の道筋が全く見えにくい年頃だと思うので、「世の中にはこういう思考法がある」と知り、深く考えるきっかけを創出することが出来た点も大変やりがいを感じました。 保護者・学生の感想 ー 講座を受講してみて 先行き不透明な現代において、自分の力で物事を切り開ける思考技術を身につけていける講座でした。子供の将来にとっても大変有意義な学びになりました。(受講生の親御さん) 普段考えないようなことを考える時間がたくさんありました。学ぶ中で、自分らしく生きていくってアート思考を使っていくとうまくいくんだということが分かりました。これからの勉強も、自分の将来に繋がっていくことがイメージできました。(受講生・中学校1年生) まとめ 「文化」という科目を義務教育の中にいれたいと思っていた中、今回進研ゼミ様の中でアート思考を提供することができ非常に光栄でした。現代社会で、ビジネスの領域で分業・縦割り社会の見直しが進んでいる中、教育分野でも科目の枠組みを越えたアプローチが必要だと考えていました。より多面的に物事を捉え本質を見極める力としてアート思考を活用してもらい、知識と知恵に変える将来時代を変えるリーダーが誕生することを期待しています。