Case Study 事例紹介

ワークショップ イノベーション 製薬

第一三共ヘルスケア株式会社

【研究職×アート思考】アート思考で研究者の発想を解き放ち、新規事業アイデア創出を通じてイノベーション創出のための土壌づくりに貢献

第一三共ヘルスケア様では、研究職の皆様に対し、既存の研究領域を越えた新たな可能性と組織活性化のための「アート思考ワークショップ」をオーダーメイドで設計開発し、実施いたしました。独自アート思考フレームワークに加え、皆様の「創りたい未来」をベースにイノベーションの歴史を振り返りながら、研究職の皆様のモチベーションとイノベーション創出を同時に促進しました。約1か月のプロジェクト自走実施期間と最終報告会を通じて、複数の新規テーマが具体化、「創りたい未来像」が明確化され、皆様の研究者としての可能性や視点が広がる時間でした。

Issue 研究以外のサプライチェーンに触れにくい環境ゆえに「作り手意識」と、もっと楽しく研究にのめり込むためのモチベーション向上が同時に求められる状況。

一般的に研究部門では、企画開発や営業など研究領域以外のビジネスフローに関わる機会が少ないことで発想の広がりが得づらいという課題があります。そこで、優秀な研究職の皆様がご自身の才能を最大化させて「作り手」としてのやりがいを実感しながら、楽しく、新たな事業領域を生み出せる土壌作りが必要でした。こうした状況で自由闊達なアイデア創出と組織の活性化を同時に実現できるアプローチとして、アート思考によるワークショップをご提供させていただく運びになりました。

     

Approach 1dayアート思考ワークショップ+1ヶ月間ワークで「創りたい未来像」を検討。未来からの逆算で現在の事業を考え、実際に手を動かし各自が自走して実践。

ワークショップ当日は、午前中にアートワーク(「創りたい2035年の世界」をクレヨンで描く)や「時空間の振り子」、Fishbowl形式の対話などを活用し、皆様の中にある「創りたい未来」の解像度をあげ、アイデアを拡散。午後には新規事業テーマの検討に時間を割き、発表とフィードバックを実施。終了後の2週間はブラッシュアップ期間とし、他部門からの意見や上長との1on1を取り入れてアイデアをさらに洗練、実用性や事業性を高めました。最終報告会では複数の具体的な新規提案が出され、研究者同士が意見を交換し合いました。アウトプットとフィードバックの積み重ねが、組織内にイノベーションの文化が醸成されるきっかけとなりました。

 

Goal & Vision 新規アイデアの具体化と組織におけるイノベーション創出のための土壌づくりに貢献。自分と他者の理解、作りたい未来の解像度が向上。

Bulldozerでは、他では取り組んでいない“重要性は高いが緊急性の低い領域”に焦点を当てて取り組みます。今回のワークショップでは、「健康」という概念の変遷や、医薬品業界のバリューチェーンについて議論を深めました。こうしたテーマを通じて、日常業務では向き合う機会の少ない領域にも視野を広げました。参加者からは、「とにかくやってみる」「まずはアウトプットしてみることの重要性を実感した」といった声が挙がり、ディスカッションを通じて心理的なハードルが下がると同時に、他者の視点から新たな気づきを得る効果も確認できました。ワークショップ後の1ヶ月間では、各自が自走しながらアイデアを磨き上げ、他の参加者から「実現可能性が高く、ぜひ推進してほしい」と思わせる独自性のあるアイデアも出てきました。これから会社で活躍する若手社員の方々が自律的に仕事に取り組み、会社での未来像を描く第一歩になりました。

 

参加者の声

  • テンポよく色々なことを進めたことで、普段は思いついた段階で却下してしまうような考えも発言することにつながり、それが結果的に周りの人の気付きやディスカッションポイントになったように感じる。私自身、普段は聞けないような様々な意見を聞くことができて面白かった。
  • 「健康」という1つの概念でも、人によって目指すの姿は様々だと感じた。他者の「健康」と自身の「健康」の違いを比較し、ここは同じだな、ここはちょっと違うなという気づきを得ることで、自身の「健康」がより深い意味のあるものに肉付けされると思った。
  • みなさん考え方がさまざまで、何事においても答えが一つ、ということはないのだなと改めて思った。人と話すことで自分の考えも深まり、良い刺激になると感じた。
  • 2035年の理想など自分だけで考えると自分目線の目標などのみで考えてしまう傾向にある。(中略)違う視点をもらえた。

クライアント様情報

第一三共ヘルスケア株式会社
カテゴリ ワークショップ
URL https://www.daiichisankyo-hc.co.jp
実施日 2025.01

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