Case Study 事例紹介

ワークショップ キャリア形成 金融

一般社団法人全国地方銀行協会様

過去と未来から、いまのキャリアを見つめ直す ─ 地方の垣根を越えた交流で「強み」と「繋がり」を再定義する

全国地方銀行協会様にて、「中堅行員啓発講座」の5日目にキャリア形成ワークショップを実施しました。北は北海道から南は沖縄まで、日本全国の地方銀行行員が一堂に会する貴重な場となりました。 日々の業務に向き合う中で、「これまでの経験をどう捉えているのか」「この先、どんなキャリアを描いていきたいのか」を立ち止まって考える機会は、決して多くありません。 本ワークショップでは、そうした自身のキャリアの振り返りと、普段は意識しづらい“横の繋がり”を捉え直すことを目的に設計しました。 特徴的なのは、通常は簿記の世界で使われる B/S(貸借対照表)・P/L(損益計算書) の考え方を、キャリアの振り返りに応用した点です。 異なる地域・立場の参加者同士が対話を重ねることで、一人では得られない視点や気づきが生まれると同時に、地方銀行の役割や意義を改めて考える時間となりました。

Issue 「自分の才能の活かし方」と「10年後から見た横の繋がり」に気づき、キャリア形成や仕事に活かしてほしい

日々の業務に追われる中で、自分自身のこれまでを立ち止まって振り返る機会や、地域を越えた横の繋がりを意識的に深める場にしたいと設定された今回。

 

特に課題となっていたのが、今だけでなく「10年後からみた横の繋がり」を意識することです。いま、目の前の仕事では関わりがなくても、将来のキャリアや価値創出を考えたときに、どんな人とつながっているかは大きな意味を持ちます。

 

また、キャリア形成のために「視野を広げて自分の経験を捉えなおすこと」「視座を変え、他社から見た自分の強みを知ること」が重要です。自分の現在位置を把握し、自身の才能をどのように組織や社会に活かしていくのかを考える場として、今回のワークショップを設計しました。

Approach 自分の強み・才能、地方銀行の役割を言語化し、 自分に何ができるのか」を問い直したことで仕事と再接続した

普段は目の前の仕事に追われがちで整理できていなかった自分の強みをB/S(貸借対照表)形式のワークシートに書き出すことで、それが自身の経験からきているのか、会社から借りているものなのかを整理。

 

改めて、社会の中での地方銀行の役割を問い直し、地方銀行は地域企業・産業・雇用を支える存在であること、一社の成長や停滞が前後の工程を担当する企業や地域全体に波及するという視点を共有しました。

 

それから自分のが仕事で才能を発揮できたことについてP/L(損益計算書)形式のワークシートに書き出し、成功体験をするためにどんなことをやってきたのか可視化。

当日使用したスライドの一例

(当日使用したスライドの一部)

 

自分がいま持っているもの(資産)、投資内容を確認することで自分の現在地を把握し、今後どうキャリア形成を図っていくか棚卸することができました。

活発に議論する参加者たち

 

別の地方の方と交わって話すことで、一人でワークをやるだけでは得られなかったアイデアや視点が飛び出しました。

 

Goal & Vision 地方銀行は地域産業と雇用を支える重要な存在であるという共通認識を得て、強み強化と不足部分の成長意欲を高めた

B/S、P/Lというフレームを通して、今まで何となく感じていた違和感や漠然とした不安が構造的に整理され、「自分の強み・弱みを初めて言語化できた」「これまで気づいていなかった資産に気づいた」という声をいただきました。

 

また、「会社と自分の関係を捉えなおせた」というお声も多くいただきました。自身が思っていた強みが会社のブランド・環境・人の支えに依存していたと気づき、「借りているものを、どう自分の資産に変えるか」「どうやって返していくのか」という視座の転換がありました。

グループでの気づきシェアの様子

 

他行・他地域との対話を重ねることで、客観的な視点から自分の現在地を知る、自分の思考の癖に気づく、新しい行動のヒントを得るといった単なる自己分析では得られない自己発見の機会にもなりました。

 

その中で、飲みニケーションや社内部活動などを通じて社内外の人間関係を得た、そこから新しい仕事に挑戦する機会やメディア取材につながったという事例もあり、仕事に関するハードスキルだけでなく、人柄などのやわらかい資産も活かせるといった発見がシェアされました。

 

こうしたワークを通じて、参加者は自分自身のキャリアを「個人の問題」としてではなく、組織や地域社会との関係性の中で捉え直す視点を得ることができました。

 

自分の才能をどう磨き、どのように活かしていくのかを考えることが、結果として地方銀行の役割や価値を支える行動につながっていく、その第一歩となりました。

 

自分の才能をどう捉え、組織とどう接続し、次に何をしようとしているのか。その変化は、アンケート結果にもはっきりと表れています。

ワークショップ前後の意識変化

参加者の声

  • 会社からどれだけ投資してもらっているのかが改めて認識することができ、もっと還元したいと思いました。
    男性参加者 九州地方
  • 日々の業務の中で自分を俯瞰で見ることができていなかったので改めて自分のオリジンに立ち返って物事を考える必要が大切だと思った。
    女性参加者 東北地方
  • 自身のBS、PLを考える中で現状足りない点をどう補うかをグループの方と共有したことで発見できたり、自身の資産が思った以上にあるなと新たな発見ができました。
    男性参加者 中部地方
  • 自分の仕事をBSやPLで表現すると、自分が銀行で仕事をする役割や意味が見えてきた。中堅行員として、自分が銀行にもたらす意味を言葉にできた。
    女性参加者 東北地方

クライアント様情報

一般社団法人全国地方銀行協会様
カテゴリ ワークショップ
URL https://www.chiginkyo.or.jp/
実施日 2026.01

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