動物園という枠組を超えて、人材開発・事業開発を目的とした企業向けの地球規模のサステナビリティ視点と変革のマインドセットの獲得研修を企画していらっしゃったアワーズ様。動物園には「レクリエーション」だけでなく、「種の保存」、「教育・環境教育」、「調査・研究」といった役割があると言われています。本プロジェクトは その「教育」という側面に着目して動物園=遊ぶ場所という既成概念の殻を破り、新しいサービスの提供をするという試みでした。
Issue 「動物園」という既成概念にとらわれない活用法はないか?
Approach 焚き火を囲んでサファリで対話!動物園ならではの非日常体験で「自分ゴト」を拡張
今回、Bulldozerとの共同開発として参入させていただき、アート思考とパーク内での動物と触れ合う体験を組合わせた「地球の自分ゴト化プログラム」という新規サービスを開発しました。 そこからプロジェクトチーム、アワーズの社員様、幹部の皆様へのWSや渋谷での展示・一般向けのミニWSを重ねながら「地球の自分ゴト化」を体験してもらうためのワークを具体化していきました。 テスト開催として行った2日間のプログラムでは、パークの動物・フィールドを活かした非日常体験とアート思考のワークショップを実施。サステナブルな人材開発・事業開発のビジョンやアクションプランの構想へとつなげました。ジャイアントパンダと朝ヨガを行ったり、原始の感覚に立ち返って焚き火を囲むなど、動物と触れ合い、五感を刺激する動物園ならではのユニークな体験をきっかけに、各個人のオリジン(理念・価値観)探求から身近な人、会社、社会、地球というように「自分ゴト」の範囲を拡げ、毎回異なる「地球と自分との関係」が導かれていくワークを行いました。
Goal & Vision 「地球の自分ゴト化」体験を、もっと多くの人々へ
「動物」という人間とは異なるルールで生きている存在を目の前にして、博物学者・南方熊楠を輩出した文化的にも豊かな土地である「白浜」だからこそ成立する唯一無二のプログラムを創ることができました。体験をベースにしたプログラムとすることで、普段の業務では考えが及びにくいSDGsについて向き合うことのできる設計としています。 このように、既存の枠組みを超えたプログラムの開発、開催地や会社の状況を活かしたオリジナルのプログラム開発は弊社の得意とする分野です。参加者の方からはこれまで考えられていなかった視点を実感を持って自らの言葉に落とし込むことで、会社の根幹を変えるような提案が発表される場面も。今後はアドベンチャーワールド様の新しいサービスとして、さまざまな企業に「地球の自分ゴト化」が広まっていくこととなります。