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Bulldozer X GLIN Impact Capital

「インパクト志向 x アート思考で描くこれからの企業価値のカタチ」 セミナーレポート

インパクト志向・インパクト投資の専門家であるGLIN Impact Capital合同会社と株式会社Bulldozerは、セミナー「インパクト志向 x アート思考で描くこれからの企業価値のカタチ」を開催いたしました。当日は、当日は、企業の経営企画や戦略、IR、サステナビリティ、事業開発、マーケティング、そして教育機関からなど幅広い分野の方々にご参加いただき、インパクト志向とアート思考をどのように企業価値の向上へ繋げていくことができるのかを一緒に考えました。 本セミナーは両社初の共同開催となり、「インパクト志向」と「アート思考」という2つのアプローチが交わることで、企業の持続的な企業価値の向上にはどのような視点・考え方そしてアクションが必要なのかを探る実践的な内容となりました。セミナー内では、インパクト志向とアート思考を活用した企業価値向上体験ワークショップを行い、企業価値を考える上で必要な情報を棚卸しし、ディスカッションを通して実際のアクションプランに落としていく体験をしていただきました。

Issue 企業を取り巻く環境が日々変化する中で、自社の「企業価値」を創造することが難しくなってきている。


環境が日々変化し、グローバル、さらにはAIなどのテクノロジーとの競争が激しくなる中で、企業に求められることは日々大きくなっています。その中で、従来型の価値測定(売上・利益中心)だけでは自社の「企業価値」を創造・維持・向上し続けることが難しくなってきています。

 

参加者からは、
・時代の変化に合わせて、いかに自社の価値を変革していけるかが課題

社員全員で繋がれる本質的な価値をどう創造したら良いか分からない

・未来の自社の価値を社内・社外の人々に分かりやすいように伝えていくのが難しい

といった声が寄せられました。


これらの課題の根本には、既存の論理的・分析的なアプローチだけでは、自社ならではの独創的な企業価値を描いていくことが難しい現実があります。また、自社の既存価値や、今ある社内のリソースに頼り、型にはまった思考になってしまうこともあります。未来の企業価値を考える上では、自社のビジョン・未来像や生み出したいインパクトと、それを達成するために必要なアクションを一貫して考えるアプローチが求められています。

Approach 「インパクト志向」と「アート思考」を活用し、自社のビジョン・未来像と生み出したい社会的インパクトからバックキャスト方式で、現在地とのギャップを捉える。

本セミナーでは、「インパクト志向」と「アート思考」という2つの軸を掛け合わせたアプローチを採用し、自社の「企業価値」を創造的に再定義するプロセスを設計しました。GLIN Impact Capitalの中塚一徳様より「インパクト志向」について、弊社代表の尾和より「アート思考」について、それぞれの専門的な視点からご紹介いたしました。

 

インパクト志向とは

インパクト志向とは、企業や金融機関などの組織が生み出す社会的インパクトを包括的に捉えて環境・社会課題解決に導くという考え方です。単なるESG対応やコンプライアンスではなく、自社の事業活動が社会にもたらす正負のインパクトを包括的に理解し、組織として生み出したい環境・社会課題解決へのインパクトを経営に取り込むというアプローチ方法です。昨今、経済的利益よりも、生み出されるインパクトを重視する投資家をはじめとするステークホルダーが増えてきており、長期的な企業価値の向上には、インパクト志向のアプローチがより重要となります。


アート思考とは

アート思考とは、アーティストが作品を生み出す際の自分目線で独創的な思考をメソッド化し、ビジネスに応用する思考法です。Bulldozerが提唱するオリジンベースド・アートシンキングは、個人や会社のオリジン(起源・価値観)を起点に、まず「理想の未来」を想像し、その実現に向けてバックキャストで考え具現化していきます。これにより、企業や個人の強みや才能、会社の創業理念やパーパス・MVVに基づいた自社の未来像を創造し、それの達成に必要なアクションを経営層から現場まで一人ひとりが自分ごと化することができます。


2つのアプローチの掛け合わせ

セミナーでは、インパクト志向とアート思考の共通点や相乗効果について深掘りしました。両者とも「未来からバックキャストで考える」、そして「その未来の企業価値を社内外にストーリーとして伝える」という点で共通しており、これらを組み合わせることで、未来の自社の企業価値と、それを分かりやすく社内外に伝えるストーリーを創り出すことができ、50年後、100年後を見据えた長期的な企業価値の向上に繋げていくことができるとと分かりました。

 

企業価値向上の体験ワークショップでは、参加者が自社のビジョンや未来像、そこから生み出したい社会的インパクトを見つめ直し、それらを達成するために自社はどういう存在であるべきか(=未来の理想の状態)を、①自社にとって、②ステークホルダーにとって、③社会にとって、という3層から考えました。そして、その未来の企業価値と現在地のギャップを可視化し、ギャップを埋めるための具体的なアクションを考えるというプロセスを体験していただきました。

 

グループでのディスカッションを通して、自分の組織が置かれている状況や業界の動向、そのなかで考える自社の企業価値や、ワクワクする自社の理想の姿について、異なる組織・業界からの視点を活用しながら活発な意見交換が行われました。普段は自社の既存価値や社内のリソースに頼りがちになってしまう議論も、今回のワークショップでは多様な視点・価値観に触れながら、変革の大切さを再認識していただいたとともに、スピード感を持って話し合いが進む感覚を体験していただきました。

 

Goal & Vision 目指す姿と現在地のギャップを埋め、未来の企業価値を達成するための、実際のアクションプランに落とし込むことができた。


このセミナーの最終的なゴールは、参加者の皆様一人ひとりが、目指すビジョン・未来像と生み出したい社会的インパクトの達成のために、自社がどういった存在であるべきかを問い直し、現在地とのギャップを埋める具体的なアクションプランを描くことでした。

 

ワークショップを通して、参加者の皆様がワクワクする「私たちの組織はこうありたい!」という未来像を創造することができ、またそれらを達成するためには、インパクト志向とアート思考を活用して、新しい価値を生み出し続けていくことが大切であると分かりました。

 

また、参加者の皆様からは「変革は自社だけではできない」「企業価値は社内外に分かりやすい形で発信していきたい」といった声をいただき、多様なステークホルダーを巻き込んでいくことの重要さ、そして自分の言葉で企業価値を語るストーリーを作り上げる必要性についても再認識しました。

 

皆様が描く自社のビジョンや未来像、社会的インパクトから、未来の「企業価値」を定義し、実際にアクションしていくことを一貫して体験できたほか、「インパクト志向」と「アート思考」のシナジーを感じていただくことができました。

 

本ワークショップにご関心をお持ちの皆様や、社内外に向けた企業価値ストーリー作りを体験してみたい皆様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

参加者の声

  • 未来の企業価値について、何を考えなければいけないのか、そしてどうやって進めていけば良いのかを自社内で考えるのは難しい。よって、こうしたワークショップを通して第3者の視点が入ることで、生み出される新しい価値があり、議論が進みやすくなると感じた。ノウハウやネットワークを活用することの大切さを改めて理解し、業界全体を元気にしたいという想いとともに、今日考えた企業価値を消費者の皆様にもお届けできるようにしていきたい。
    製造業界・経営企画・男性
  • 自社だけで変革を起こすことは難しいので、多様なステークホルダーの皆様との繋がりを活かすことで、そこから無限に色々な価値が広がっていく可能性をワークショップを通して感じることができた。
    食品業界・IR・広報・女性
  • 今回のワークショップで体験したように、ワクワクする未来を自分の言葉で社内外へ語れるようになることが大切だと感じた。自分たちもお客様も「やらなければいけないこと」だけではなく、ワクワクする「やりたいこと」を実現できる会社でありたい/あってほしいと思った。
    情報通信業界・経営企画・女性
  • グローバルな競争が激化し、多くの外国企業が台頭している中で、日本の自動車業界全体そして自社の企業価値を考えることが大切だと強く思った。日本の自動車業界や、自社の強み・企業価値を活かし、社会に貢献していく存在になりたいと再確認できるワークショップだった。
    自動車業界・マーケティング&コミュニケーション・男性

クライアント様情報

Bulldozer X GLIN Impact Capital
カテゴリ セミナー
URL https://glinimpact.com/
実施日 2025.11

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